整形外科と形成外科

整形外科とは

整形外科とは骨や筋肉、関節などの運動に関わる部分を診療する分野です。身体の隅々まで治療の範囲は多く、対象となる患者も子供から老人まで幅広いため、対象患者は非常に多いのが特徴です。

2年間の初期研修の後整形外科の研修を4年間受けて資格試験を受けることができます。治療範囲が広く専門の分野も分かれているために資格取得後に更に専門を選択して知識を深めていくことになります。

椎間板ヘルニアなどの治療をおこなう脊髄系や股関節を専門に扱う整形外科、手や足をそれぞれ専門にあつかう整形外科もいます。働き方もそれぞれで、病院の勤務医として働いている人や開業医として独立する人、スポーツドクターとしてスポーツ中に負った外傷などを治療する医師もいます。このように働き方は様々なのです。

整形外科と聞いて顔などにメスを入れる美容目的の整形を連想する人は多いかもしれませんが、関係はありません。あくまで運動に関する身体の機能にたいする治療になります。

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形成外科とは

形成外科とは身体の部位が変形してしまったりと、異常をきたしてしまった場合に外科手術をおこなうところになります。身体の機能的な面を改善する目的から手術をおこいますが、一方で患者の社会的な生活の質の向上を目指すといった目的もあります。

身体の部位が通常と異なる形状となってしまった場合に、多くの人は精神的に負担を強いられます。それは先天的なものであったり、後天的に事故や病気によるものもあります。そのような変形を軽減して、社会生活を円滑にできるようおこなう手術が含まれるのです。多くは保険適用がおこなわれますが、場合によっては自費になるケースもあります。

整形外科の技術は近代の戦争のスタイルの変化によって発展してきました。大砲や機関銃といった兵器が増えることで塹壕で防御しつつ戦うようになりましたが、それにより唯一露出している顔面への負傷損傷が増えました。その損傷を通常の顔の形を維持しつつ治療することで、形成外科という分野は始まったのです。

整形外科と形成外科の違い

みなさんは、足を怪我した時にどこの診療科に行かれますか?整形外科でしょうか?それとも、形成外科でしょうか?分かりにくいこちらの2つの診療科について、簡単ですがまとめてみました。

まず整形外科。主に身体の運動に関する治療を行います。骨や関節に関する外傷や疾患、靭帯や筋肉に関する外傷や疾患、脊髄や神経に関する外傷や疾患、リハビリテーション、腰痛、肩こりなどの治療などは、こちらの分野となります。

一方形成外科。主に身体の表面や形を扱います。ケガ、やけど、床ずれなどの傷、癌手術で失った組織や機能の再建、皮膚の病変で切除などが必要なもの、身体の先天性奇形の修正、若返り手術や美容外科などは。こちらの分野となります。ただ大病院では保険上の理由などで、美容外科を扱わないところが多いとのことです。

手足の指の先天性奇形・指の切断などの外傷などは、整形外科と形成外科のどちらでも診療可能だそうです。

このように、整形外科と形成外科では診療内容が異なります。自分の疾患に合った診療科で診察を受けましょう。